医療保険の仕組み
医療保険の仕組みってどうなっているの?
もしも、病気やケガをしたときに、医療保険がなく医療費を全額自己負担しなければならないとしたら、どうでしょう。
大きな手術や長期入院の医療保険がなかった場合には、医療費を払いきれず、必要な医療を受けられないかもしれません。医療保険はこのようなことのないように、公的な制度として、みんなで支えあい、医療費負担のリスクを分散するシステムとして誕生しました。
この医療保険制度は、あらかじめみんなで出しあったお金(保険税(料))をプールして、医療が必要な人に、そこから費用の補助をするのです。
日本の医療保険制度は、成立した背景によってさまざまなものがありますが、大きく分けると地域住民を対象とした地域保険と、サラリーマンを対象とした職域保険に分類できます。
独自の医療保険の健保組合がなく主に中小企業に勤める人は、政府が運営する政府管掌健康保険、公務員が加入する共済組合、船員が加入する船員保険などがあります。
このうち上記以外の人が加入する医療保険(国民健康保険)は地域保険にあたります。
すべての日本国民は、これらいずれかの公的な医療保険制度に加入することになっており、これを「国民皆保険」といいます。
先進国の中でもあまり例がなく、世界的にみてもこの医療保険制度は、きわめてすぐれたシステムです。たとえばアメリカでは、公的な医療保険を使える人は高齢者と低所得者に限られています。
それ以外の人たちは、民間の医療保険しか選択肢がありません。
しかし、民間の医療保険は保険料が高く、4割近くの人が民間の医療保険にも入っていないのが現状です。
それに比べ、国民皆保険のわが国では、公的医療保険制度により、すべての人が比較的軽い負担で、必要な医療を治るまで受けることができる仕組みになっています。